東京だけを見てもロシア系を標榜する団体はいくつかある。ダスビ、ナデージタ、ラスベート…。
ダヴァーイは特定の作曲家には拘らず全般を扱っているようだが、年一回の演奏会にはいつも、並々ならぬ熱気が感じられる。 首都圏でみれば特別、技術力が高い訳ではないがこれまで数回聴いて、いい意味でのアマチュアらしさがある。
今回の選曲は、チャイコフスキーの胡桃割り人形とストラヴィンスキーの春の祭典。胡桃割り人形はバレエ全曲からの抜粋だが、組曲に入っている曲を意図的ではなくことごとく外してきた。 これを劇の順番に並べたものだと思うが(全曲を把握していないので違ったら失礼)飛び飛びであることを感じさせない自然な流れにもなっていた。ここまで考慮して選曲したのだろうか?とまで感じさせる。
ストラヴィンスキー春の祭典は言わずと知れた難曲だが、そんな曲の難易度を感じさせない演奏だった。 とくにノリノリの1st Timpや打楽器に勢いがあって爽快であった。
プログラムノートにも自身で「ロシア軍の進撃」みたいなことを書かれていたが、小綺麗にまとめて見所なしみたいになってないのが、個人的には素敵だと思う。
蛇足かも知れないが、人数が多目ではあるにしても音量の大きいオケであることも素晴らしい。ミューザ川崎の(3階席よりの)2階席で聴いていても満足の音量であることも素晴らしい。
オーケストラ・ダヴァーイ第12回演奏会
■日時:2018年8月19日(日) 13:30開演 (13:00開場) ■場所:ミューザ川崎シンフォニーホール ■指揮:森口真司 ■チケット:1,500円 (全席自由) ■演奏曲目: ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』 チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』 ~全曲版からダヴァーイが厳選した完全オリジナル抜粋版~
参考
本題とは直接は関係ありませんが、個人的に気に入っている録音を。
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- アーティスト: プレヴィン(アンドレ),アンブロジアン・シンガーズ,チャイコフスキー,ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
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