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「アマチュアオーケストラに乾杯」を読んだ

アマチュアオーケストラに乾杯!:素顔の休日音楽家たち

アマチュアオーケストラに乾杯!:素顔の休日音楽家たち

こちらはアマチュアオーケストラ歴数十年のアマチュアコントラバスプレイヤーの方が書かれた本だ。

内容としては、アマチュアオーケストラとは?に始まり、その運営方法や活動タイプなどの観点から分類し整理されている。

しかしながら、一個人の経験による記述であるので間違いとまでは言わないが、私の経験と異なる部分もあったので、その補足の意味でこの辺に触れてみる。

大規模なオーケストラでは練習場所としての市の施設に大型楽器や打楽器などを保管させてもらっている、とあるがこのように団で大型楽器とくに打楽器類を所有しているというのはほんの一部の団体のみである。その他の団体はどうしているかというと公共の施設の所有する楽器を、そのホールのなかで使うことを条件に借りている。
また、首都圏では打楽器のレンタル会社がいくつかあり練習や本番でそういったところからレンタルしている。この他に楽器を所有している団体から個人の伝で借りたり、個人で大型楽器を所有しているアマチュア打楽器プレイヤーも少なからず存在する。

多くのアマチュアオーケストラではプロの指揮者またはプロの、指揮者ではないがオーケストラ奏者のかたを指揮者として招聘している。アマチュアが恒常的に指揮をしている例が石川県には多いと言う話を聞いたことがある。全国的にも珍しいらしい。

指揮者と言えば、都内ではどんな指揮者でも?(私の経験内では)自分で練習会場に来てくれる。地方では、東京からよぶからと言うこともあるが空港まで自家用車で迎えに行くのが当たり前だった。確かに地方空港にひとりで降り立っても○○市民会館とかいわれてもたどり着くのは(今ならGoogle mapもあるけど)不可能に近い。

第5章の「練習の際に気を付けたいこと」はアマチュアとして指揮を始め、練習中にどう振る舞ったらいいか迷っている学生指揮者や団内指揮者には参考になると思います。
プレイヤーにとっても指揮者はそれぐらいの意識を持っている(はず)ということは気に留めて置くべきでしょう。

後半には「オーケストラ楽器別人間学」ぽい一章もあるが第8章「コントラバス奏者のつぶやき」が著者がコントラバス奏者と言うこともあって一番主張したかったことなのではないだろうか?

いくつかの独特の運営方針をとっているオーケストラについて実団体名で紹介されているが、例だけ上げて団体名が触れられていない、というのがいくつかあった。解散していて連絡がつかなかったなどだろうか?

都内だけでも400ほど(執筆当時)の団体があるからには日々設立・解散していることは想像に固くない。

オケラという蛮族がいる。

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

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